[検証]MarshmallowなNexus5 LG-D821でLTE,WCDMAのBand19は掴めるのか

どうも、こてです。

先日、Nexus5 LG-D821を買ったので、北米版(D820)ではBand19に対応していますがそれがD821で掴めるのかを試してみました。
そのうち詳しく書きなおすかも………

追記:LTE Band19のみでしたが、WCDMAのBand19も書き換えてみました。詳細はページ最後に↓

基本的には、2chの
猿でもNexus5をLTE Band19に対応させるスレ [転載禁止]©2ch.net
を見ながら作業すればできます。
かなりわかりやすく説明していると思います。
ここでは自分がつまずいたところを書いていこうかなぁと思います。
あまり詳しくないので間違ってる点があると思います。間違ってたらすみません。
もちろん、何があっても自己責任でお願いします。端末が文鎮化(=壊れる)する等ありましても一切責任は負えません。上記スレの>>1-2も読んだ上で、それでも行う場合は下に進んでください。


やること

やることを簡単にまとめてみると、
  1. 大前提ですが、Nexus 5のドライバ、fastbootが使えるようにする
    (端末もUSBデバッグ可にしておく)
  2. Nexus 5をブートローダーアンロックする
  3. カスタムリカバリのTWRPをfastbootでflash、root化する
    (TWRPを入れた時点でEFS領域をバックアップ、PCにコピーしておく)
  4. PlayストアからNexus5 Field Test Modeをインストール
  5. LG-D820 rfnv 2 of 13 diff LG-D821.zipをPCにダウンロード
    (上記スレの[14]参照)
  6. DFS CDMA ToolをPCにインストール
  7. Nexus 5をDIAGモードでPCに接続する
  8. DFS CDMA ToolでNV値(NV6828,6829)を書き換える
  9. Nexus5 Field Test Modeで上記2chスレの[21]をする
  10. DFS CDMA ToolでNexus 5のRFNVを読み込み、5.のファイルの中身をNexus 5にコピーする
こんな感じです。
めちゃめちゃ大雑把に書いたのでこれだけ見て作業しないでくださいね。
上記2chスレに書いてある参考サイトも見ながら作業してください。
というか見ながらじゃないとわからないと思います()

自分が戸惑ったところ

1.

1つ目はNexus 5をDIAGモードで接続する際に、カスタムカーネルのboot.imgを焼くのですが、カスタムカーネルとMarshmallowの相性が悪いみたいで、バッテリーの残量表示が4000%とかにになりますwww
冗談じゃなくてマジです。

この問題ですが、一時的にDIAGモードで接続できればいいので、fastboot "flash"ではなく"boot"でバッテリー残量がおかしくなる要因のカスタムカーネルを起動しているので、再起動すれば治ると思われます。
もしダメだった場合、最終手段ですが、Googleからファクトリーイメージを落として焼くというのも一つの手です(アプリや写真などのデータは全て消えますが、EFS領域は適用されないので大丈夫っちゃ大丈夫です。)
※"flash":本体のストレージを書き換えるので、再起動してもその書き換えたもので起動する。
 "boot":本体のストレージは書き換えないので、再起動したら元々ストレージにあったもので起動する。つまり一時的なもの。

2.

これも上の1.の続きみたいなものになります。
もし、StockのROM以外(つまりカスタムROM)、例えばCyanogenModやOmniROM、ResurrectionRemix等を使用している場合、わざわざカスタムカーネルをbootしなくてもそのROMのカーネルでDIAGモードで接続できる場合があります。
その場合は普通にsetprop sys.usb.config diag,adbをすればDIAGモードで接続できると思われます。
CyanogenMod13(コメントより)、ResurrectionRemix 5.7.8(僕が確認)で、そのままの状態で接続できていました。

参考までに書いておきます。

3.

3つ目に戸惑ったのはDFS CDMA Toolですね。
端末を接続するところまで入ったのですが、読み込み範囲を指定で6820~6830をして表示させたのですが何も出てきませんでした。
原因は、2016/04/02時点でDFS CDMA ToolのDownload DFS:の一番上にある古いバージョン14.9.4.0 , 2014年リリース)のを使っていたのが原因でした。僕は上から二番目の16.02.21でできたのでこれをインストールすることをおすすめします。

--------2016/6/28追記----------
Band19を掴んでいるのを確認したのでスピテスしました。
Band19で約5Mbps出ました。
Nexus5 LG-D821でもBand19を有効化してもしっかりと通信できることが確認できました。
----------追記ここまで----------

4.

4つ目に疑問に思ったのは、書き換え後に初期化してもBand19対応化したのは維持されたままなのかということです。
結論から言うと、ファクトリーイメージ焼いても大丈夫です。
今回弄った NVやRFNVはEFSという領域内にあってそこには端末固有のIMEIも入っています。初期化でEFS領域も書き換えられるということは、IMEIも書き換えられることになります。このようなことはまず起こらないので(絶対に起こらないとは言ってない)大丈夫です。
もちろん、書き換える前と後でTWRPでEFSをバックアップしてPCに保存しておきましょう。
(ちなみに。TWRPのバックアップをPCに保存する場合は「TWRP」フォルダごとコピーしちゃったほうが良いです。)

パーティションの名称だとか初期化、ROM焼きで消えるかとかはこちらの記事の表が非常に分かりやすかったのでリンクを貼っておきます。
Nexusシリーズの各パーティションのバックアップ方法について

その他

・上記2chスレにBand1/3/19だけかBand1/3/5/7/8/19のどちらかに対応させると書いてありますが、後者の方でいいと思います。実際僕も後者の方を適用しています。
ちなみに、D821は元々Band1/3/5/7/8/20に対応しているのですが、Band19と20が共存していると相性が悪いみたいで、無効化してあります。

・Qualcomm NV Calculatorは別にインストールしなくてもいいです。ただ実際にこの値を書き込むんだよってのを確認するだけです。

とまあ、こんな感じです。



追記です。
2016/05/15にWCDMAのBand19対応化もしてみました。
LTEのBand19対応化ができていれば簡単です。
WCDMAのBand19対応化は、NV値の書き換えだけで大丈夫です。RFNVの移植はいりません。
今回もあのスレを参考にします。
猿でもNexus5をLTE Band19に対応させるスレ [転載禁止]©2ch.netの>>227-230に書いてあります。
手順としては、

  1. DIAGモードで接続
  2. DFC CDMA Toolで接続、NVをクリック
  3. 書き換え
です。書き換えるのは「NV1877」です。やり方は、上記のNV6828,6829と同じです。
Startで1870、Endで1880を入力してNV1877が出てくるようにしてください(もう少し範囲を狭めても大丈夫です)
そうしたら緑色のReadボタンを押します。
何か出てきたらYesで大丈夫だと思います…
そうすると出てくるので1877を選択します。
NV1877の初期値が「80 03 E8 0E 00 00 02 00」ということを確認したら、「80 03 E8 0E 00 00 02 10」に書き換えます。
そうしたら左の赤のWriteボタンをクリック。
ここで一回右上の☓を押してもう一度NVをクリック、範囲指定してNV1877を表示してみましょう。
しっかりと10になっていたらOKです。
そうしたら上記スレの[21]のおまじないをして再起動します。
これで完了です。
今回は一度LTE Band19対応化したあとにまたしましたが、同時にする場合はNV6828,6829を書き換えてからNV1877を書き換えて大丈夫だと思います。

以上、追記でした。



素敵なAndroidライフを

コメント

  1. こんにちわ。
    バッテリー残量が4000%を超えてしまう件、後で解決できましたとのことですが、
    どのように解決されたのでしょうか?
    もしよろしければご教示いただきたく。。。

    返信削除
    返信
    1. この症状はDIAGモードに接続するのに必要なカーネルで起動した時に起こるので、fastboot "flash"ではなく"boot"で起動していれば再起動で直せるはずですが…
      最終手段ですが、Googleが公式に配布しているファクトリーイメージを適用すれば直ると思います。
      この時に弄ったEFS領域には一切変更は加えられないので安心といえば安心ですね。

      削除
    2. ご返答ありがとうございます。
      えぇっと、的外れであれば申し訳ないんですが、
      「fastboot "flash"ではなく"boot"で起動」ということは
      カスタムROMをやめるということですか?
      となると、rootをとったままにできなくなると思いますが
      root化したままでは難しいのでしょうか?

      またお暇なときにでもご返答いただけますと幸いです。

      削除
    3. 自分の説明が下手ですみません、、、
      boot xxx.imgでカスタムカーネルを起動したときはNexus5本体のストレージのカーネルは書き換えないので一回だけそのカーネルで起動することになります。(一時的にDIAGモードで接続できればいいので)
      flash xxx.imgの場合、Nexus5本体のストレージのカーネルが書き換えられてしまうので、一時的なものではなく、再起動してもそのカーネルで起動されます。
      つまり、bootの時はNexus5本体のストレージは書き換えずに、一度だけそのimgで起動
      flashの時は本体のストレージを書き換えて再び書き換えるまではそのimgでずっと起動
      ということになります。
      現在は、StockのROMではなく、CyanogenMod等カスタムROMを使用されているんですかね?
      CyanogenMod等の場合、もしかしたらこのような面倒な手順を踏まずにそのままadbでsetprop sys.usb.config diag,adbを実行してもDIAGモードで接続できるかもしれません。
      恐らく、StockROMであろうとCyanogenMod等であっても、rootを取れてる状態でカスタムカーネルを起動してもroot権限は消失しないはずですが、念のためTWRP等でバックアップを取ってから行ってくださいね。(もう取ってあると思いますが)

      削除
    4. ご丁寧な説明ありがとうございました。
      当方もいろいろと勉強させていただき、どうも最初に導入したカスタムカーネルがよくなかったようで、「Bricked Kernel」に焼き直したところ、バッテリー残量の異常もなく、rootも掴んだままで使えるようになりました。
      結局は、三菱東京UFJ銀行のアプリがroot化された端末では動かない仕様になっていたため、アプリの動作を優先し、泣く泣くファクトリーイメージで初期化しましたが。。。
      BAND19化は、現在のYモバ契約が終了する来月に入ってから
      試してみたいと思います。

      いろいろご支援いただき、ありがとうございました。

      削除
  2. 当方CyanogenMod13にて運用してますが、
    普通に起動してsetprop sys.usb.config diag,adb すれば接続できました。

    カスタムROMのカーネルは、最初からDIAGモード対応しているみたいですね。

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    1. 貴重な情報ありがとうございます。
      とても参考になります。

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